サイエンスカフェ オリオン 活動記録 2016

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第26回 2016年2月21日

第26回「宇宙の描き方:弦理論から眺めた宇宙」 
江成隆之さん(日本大学理工学部一般教育教室)のお話
前半は、ニュートンの法則、特殊相対性理論、一般相対性理論の要点の解説、 そこから導かれるブラックホールの存在、そしてLIGOによる重力波の検出について お話していただきました。後半は、宇宙論と素粒子物理学、標準模型と大統一理論、 すべての力を含む究極理論の候補として弦理論があること、そして重力波によって CMB以前の宇宙の始まり、原理論の余剰次元観測の期待を語られました。 いつもより時間をとってのお話でしたが、あっという間のひと時でした。  参加18名

第27回 2016年3月13日

第27回 参加者によるフリートーク 
JAXA見学など今後の計画、次回開催の原発事故の話等の他、天文学的数字をテーマに、半減期が長い元素、人体にかかわる 数字、腸内細菌などいろいろな話題で盛り上がりました。  参加 8名

第28回 2016年4月10日

第28回 「福島第1原発事故の原因分析」 
坂井陽一さんのお話
公表されている調査報告書、書籍などの情報を基に、各原子炉号機の事故の経緯について図やデータを示しての説明があり、 電源盤の浸水、1号機の非常用復水機、ベント等の動作状況と問題点の指摘がありました。また、3号機と4号機の爆発については、 公表されている爆発原因への異論と仮説の紹介もありました。そして、事故が起きても自然に収束できるようなFail safeな システムが必要と力説されました。2時間では質問の時間も少なく、語りつくせないこともあり希望者による2次会も開催されました。   参加 15名

第29回 2016年5月8日

第29回 「宇宙気候学で地球の変動を読み解く」 
宮原ひろ子さん(武蔵野美術大学准教授)のお話
地球の気候変動の原因は完全には解明されておらず、宇宙からの影響を考える「宇宙気候学」についてお話していただきました。
太陽活動の変化で日射は0.1%程度しか変化しないが、太陽活動と共に変動するものとして宇宙線がある。 宇宙線は大気中の雲核生成に影響を与え、宇宙線が増えると低層の雲の量が増えるという論文の紹介、太陽活動と地球に来る宇宙線の関係、 そして、マウンダー極小期において奈良県の杉の木の年輪のO18から見た雨量、グリーンランドの氷床の増加、Be10による宇宙線量が 当時の太陽双極子反転周期の28年と一致するというデータを紹介いただきました。 他にも、太陽系が銀河系の腕の中を通過するときや銀河面からの上下変動による宇宙線の変化、全球凍結など地球との関連等々、 盛り沢山のお話をいただきました。   参加 23名

第30回 2016年6月12日

第30回 「福島第一原発事故で何故炉心溶融を防げなかったのか?」 
田辺文也さん(社会技術システム安全研究所)のお話
ネット上に公開されているデータから、炉心水位の振舞を簡易モデル計算で推定し、これを元に露出部分の炉心物質平均温度の 時間変化をジルコニウム水蒸気反応を考慮した場合/しない場合で算出、核燃料がどのようにメルトダウンしたかを、 1号機、3号機、2号機それぞれについて説明していただきました。 また、燃料が溶け落ちる過程について、原子炉の圧力波形と共に説明されました。 次に、「吉田調書」の記述などから事故対応にあたって事故時運転操作手順書に従っていなかったこと、2号機、3号機については 手順書を適切に適応し「高圧注水系」から「低圧代替注水系」に切り替えていればメルトダウンは避けられた可能性が高いことを 指摘されました。 原発の再稼動が進む中、大変考えさせられるお話でした。   参加 12名

第31回 2016年7月17日

第31回 「X線で見る驚異の天体、中性子星」
小野光さん(東京大学大学院 理学系研究科物理学専攻)のお話
最初は天の川銀河の概要、X線とは何か、温度と光(電磁波)の関係、X線の観測条件など基礎知識のお話があり、続いて、 星の一生と中性子星の大きさ、重さ、磁場の強さ(地球にある磁場との比較)、原子の構造から見た太陽と中性子星の大きさの比、 ブラックホール化等の説明がありました。
そして、中性子星の熱、回転、重力、磁場の観測、かに座のパルサー周辺から放出される物質の画像の説明がありました。 参加者からの質問も大変多く、時間が足りない状況でした。  参加 20名

第32回 2016年8月21日

第32回 「地球外生命の探査」
坂井陽一さんのお話
「NHKサイエンスゼロ;地球外生命体を探せ」「生命はいつ、どこで、どのように生まれたのか」山岸明彦著、 「宇宙生命論」海部宣男・星元紀・丸山茂徳著 等の文献に基づく報告。恒星や惑星系の生成過程、 太陽系外惑星の観測方法および観測結果、生命の存在条件・ハビタブルゾーンの概要、 等についての説明がなされた。 田宮さんのコメント
JAXAにおけるアストロバイオロジー研究の紹介   参加者13名
談話会終了後、納涼会が行われました。   参加者8名

第33回 2016年9月11日

第33回 「 新しいタイプの量子情報処理テクノロジー:量子アニーリング」
田中宗さんのお話
膨大な選択肢の中からベストな選択を行う組合せ最適化問題を高速に解くと期待されている量子アニーリング についてお話いただきました。「量子アニーリングは何に使えるのか」という観点からは、巡回セールスマン 問題のような組み合わせ最適化問題では選択肢が膨大になると計算時間も膨大になること、産業界では同様の 組合せ最適化処理がいろいろな分野で存在すること、また、「量子アニーリングとは何か」というテーマでは、 研究の歴史、基本的な考え方、解きたい問題をイジングモデルにマッピングし量子ゆらぎをゼロに下げることで 解を得る、という説明があり、「何故量子アニーリングか」との観点から、超伝導磁束量子ビットを使った 量子コンピュータD-waveでは計算時間の大幅な短縮が期待できること等を説明していただきました。 そして最後に田中さんの研究の状況をお話いただきました。近い将来に量子アニーリングによる課題解決が 身近のどこかで行われている可能性を感じさせるお話でした。    参加者16名

第34回 2016年10月2日

第34回 「オーロラと古典籍」
片岡龍峰さん(国立極地研究所 准教授)のお話
始めは、オーロラを5km離れた2台のカメラで撮影し立体視するオーロラ3Dプロジェクトのお話と撮影された 画像の説明がありました。その中で、オーロラは太陽風が大気に衝突して発光するのではなく、太陽風と地磁気 の相互作用で発生する強い電流により酸素や窒素が励起されて発光するという仕組みが説明されました。 続いて、オーロラ4Dプロジェクトの説明があり、研究のきっかけとなったエピソード、明月記や金木屋日記(弘前) にあるオーロラ(赤気)の記述の紹介、明月記が書かれた時代と磁極の移動の関係など、過去の太陽活動について お話があり、古典籍など過去のデータは太陽フレアによる宇宙災害の防止に役立つとのことでした。 なお、現在の太陽活動は下降期にありオーロラ観測にいい時期で、アラスカは来年3月がいいとのことでした。 皆様どうぞ。   参加者18名

第35回 2016年11月27日

第35回 「星が「死ぬ」とはどういうことか ---超新星爆発の瞬間を追って---」
田中雅臣さん(国立天文台 助教)のお話
明月記の記載など過去の超新星の観測記録から銀河系内での発生確率、系外の発見数、分光による超新星の分類、 星の一生とII型超新星、Ia型超新星の説明、そして爆発の瞬間についてはシミュレーションがまだうまくできない というお話がありました。
爆発の瞬間を探るため行われた木曽観測所の超新星サーベイ(KISS)の結果、ケプラー衛星で発見されたデータ の説明、そして観測が始まったばかりのスバル望遠鏡 Hyper Suprime-Camを使った新たな観測プロジェクトの 最新情報について説明していただきました。
超新星爆発を観測し、その瞬間を極めたいという研究者の熱意が強く伝わるお話でした。    参加者22名

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